2010年2月23日火曜日

【必読】C.T.T.の説明


こんにちは。ここでは、C.T.T.上演会の説明をします。

企画概要(大阪事務局の場合)
1.「30分以内の作品×2~3団体」を連続上演し、上演終了後「合評会」を行う。以上を上演会とする。
2.上演会は、基本平日(火曜・水曜)2日間でののりうち公演で、約3ヶ月に1度の頻度での定期開催を行う。(08年4月、7月、10月、09年1月)
3. 観客投票の上位団体が選抜される「C.T.T.セレクション」を開催する。(時期については他地域の事務局と調整)
 

C.T.T.の理念
C.T.T.とは、 「contemporary theater training」の略で、1995年に現アトリエ劇研プロデューサーの杉山準氏によって京都で設立され、現在までに100回以上の上演会が開催されています。 京都でC.T.T.は始まりましたが、現在、名古屋と広島、岡山や仙台にも事務局ができ、それぞれの事務局が主催者として地元で上演会を運営しています。
1.「とにかく場数を踏まないと俳優は上手くならない、でも自分で公演を企画するのは大変。」
2.「演技や演出が実験でき、それを検証する開かれた場が必要なのではないか。」
3.「本公演に先立ち、試演会を行える場があることはいろいろなメリットがあるのではないか。」
4.「演技、演出、戯曲のプレゼンテーションの場が必要なのではないか。」
これらを創作者の負担をできるだけ軽減して提供しようと発想されたのがC.T.T.です。以上が示すように、1.「訓練」、2.「実験とその検証」、3.「(本公演を前提とした)試演」、4.「プレゼン」、という主に4つの機能があり、"work in progress"つまり「完成品のためにいろいろ試している過程」の発表の場とご理解下さい。
 

C.T.Tの特徴
・制作資金集めや上演会場の確保、設営などの負担がかからない。
・お客さんやこの会を運営する事務局員と直接作品について語る場がもてる。
・簡単に申し込みができ、すぐ上演できる。
・ まじめに演劇の技術向上や作品性向上を望む人を、事務局が積極的にバックアップする姿勢がある。
・ 他の団体や・演劇関係者と交流がもてる。
・ キャリアなどに関係なく誰でも参加できる「開かれた」場である。
・ 定期的に開催される。
・ 特定の作品性や手法をひいきするものではなく、もちろん政治活動や宗教の普及、商売のためにうものではない。
・ 現在の技量よりも、「作品や演劇に対する志し」や、「こうしていきたいという意識」を評価する。
・ この場で出合った、優れた作品、俳優、劇作家、演出家を事務局が支援できる。


合評会について
C.T.T.の上演会は「30分以内の作品×2~3団体」+「合評会」の2部構成で成り立っています。「合評会」では、司会者を立てて創作者に作品について語ってもらい、観客を交えてディスカッションする場です。 (より深い議論をするポストパフォーマンストークだとお考え下さい。)「合評会」では作品への全面的な賛辞や世間話に終始するのではなく、創作者と観客の双方が作品を通して語り合うことで双方に実りのある生産的な場になればと思っています。
創作者が自作についてを人前で語るというのは、創作行為を客観視できる良い機会ですし、観客にとっては観劇後に何かを語り他者の考えを聞く機会というのは観劇者の成長に繋がるかと思います。