ここでは、表題の通り、C.T.T.大阪事務局上演会第1回~6回の出演者と、その時の作品情報などを掲載致します。事務局側での整理・統合が取れてないため、形式はバラバラですが、今後参加をお考えになっている方は、一度参考にされてはいかがでしょうか?
C.T.T.大阪事務局上演会 vol.6 on 2009/10/27-28
◎村川拓也『池の凡例』
引用テキスト 『群島ー世界論』今福竜太、『忘れられた日本人』宮本常一、『惜春』花村萬月、『深泥池』深泥池を守る会、「ラジオ深夜便」NHKラジオ第一放送 より
演出:村川拓也/出演:工藤修三 山村麻由美
【プロフィール】
1982年生まれ。2005年京都造形芸術大学映像舞台芸術学科映像コース卒業。在学中に制作したドキュメンタリー映画『迷と惑』で同大学、映像舞台芸術学科奨励賞受賞。同作品により台湾・Wushantouドキュメンタリーフェスティバルに招待される。2005年地点に所属。2008年地点上演実験シリーズvol.1『話セバ解カル』を三浦基と共同演出する。2009年『建築家とアッシリアの皇帝』(F・アラバール)を演出する。同年、演出家として活動を開始するため地点から独立。
【C.T.T.で上演をする理由・目的】
2010年5月末に京都アトリエ劇研にて本公演を予定しています。この公演はより長期的なスパンで、作品の実験を重ねることが可能であるよう、2009年9月から稽古を開始し、試行錯誤を繰り返し、最終形態を模索する計画です。そのため、本公演に向けて一つの「過程」として実験的な公演を発表できる場が必要だと考えています。また、合評会にて観客から新たな考え方やアドバイスをいただき、本公演に向けての糧にしたいと考えています。
◎un/p-lagged『ノアックマ』
作・演出:田和翼/出演:田和翼 吉田兼彬
【プロフィール】
p-lag(ぷらぐ)の主宰・田和翼(たわつばさ)と愚者行進の(ぐしゃこうしん)主宰・吉田兼彬(よしだかずあき)の二人からなる『学生時代からの悪友』ユニット。『不定期(思い出した時)に何か二人で出来たら面白いよね』と吉田が言って『ああ、うん』と田和が振り回される形で結成。2008年6月に天王寺の劇場『ステージ+プラス』にて『ノド“Nod”』を上演。
【C.T.T.で上演をする理由・目的】
『“Nod”』台本内で夢の話が出てくるシーンで、インプロ形式のワンシーンを演じたところ、予期せぬ好評をもらう。調子に乗った吉田がその夢のシーンだけを上演する機会を探していたところ今回の企画を発見し応募。インプロ形式の舞台を30分演じきる事に挑戦する気持ちと新しい発見への期待を持って上演したいと思います。
◎(劇)ペンギン☆ピック『男同士(1人分)』
作・演出:呉英長/監修:真野ミチコ/出演:呉英長
【プロフィール】
(劇)ペンギン☆ピックは、岡山と大阪を拠点に活動している新人劇団です。今年12月に岡山で、来年1月に大阪で、旗揚げをします。岡山で長く1人芝居を続けてきた呉英長と、本業は舞台照明家の真野ミチコが組んだ、若くない若手ユニットです。この作品は、2010年1月13日にここウイングフィールドでの旗揚げ公演、「男同士」を1人芝居用にアレンジしたものです。
【C.T.T.で上演をする理由・目的】
本公演はシチュエーションコメディのオムニバスで、今回はそのうちの1本を大幅にアレンジし、2人芝居を1人用に書き下ろしました。旗揚げですので、まずは劇団を覚えていただきたいのと、本公演へむけてよりよい作品を作っていくためにアドバイスをしていただきたいという思いから、参加を決めました。
C.T.T. Selection in Hiroshima vol.2 on 2009/06/20-21
◎「SICKS」/劇想空飛ぶ猫
作/楠原セツ 演出/荻原宏紀
出演/阪田愛子、原麻衣、加藤智之(France_pan)、荻原宏紀
2004年、近畿大学在学中に演出の荻原宏紀、役者の阪田愛子により結成。
2007年、劇作家楠原セツの加入後から、『21世紀の不条理劇の代名詞』を目指し、不条理劇みたいな作品を上演する。戯曲を読物としてではなく、構造物として捉え、けしてその物語を語るのではなく、舞台の上に不条理な空間を立ち上げる設計図として扱う。設計図の劇的構造を役者は弄び、観客を不条理の胃袋のその奥へと誘う。『SICKS』では私達とあなた方の病気を告発しようというのだ。
C.T.T.大阪事務局上演会 vol.5 on 2009/08/12-13
◎佐野洋子『4年3組(仮)』
作・演出:佐野洋子/出演:鈴木えみり 片桐慎和子 他
【プロフィール】
過去2回、神戸の酒蔵で劇を上演。2~3年に1回、主に演劇作品の発表に向けて時々活動しています。
【C.T.T.で上演をする理由・目的】
資金面での壁と、スタッフの方にお願いできるだけのものを作る自信がない、大掛かりなことができない、という消極的な姿勢で発表する機会を窺っていたのですが、C.T.Tを知り、30分という時間も、知人以外の観客にも観てもらえるという点も、「実験」というキーワードも魅力的に感じ、応募しない手はないのではないかと考えました。また、合評会で直接的に意見が聞けるという仕組みも大いに得るものがあるように思います。
◎カンカモF『カラーオブメモリーズ』
フォーマット演出:白石涼子/出演:白石涼子 山口菜緒/即興音響:橘佐智子
【プロフィール】
関西ではまだ数少ないインプロ(即興演劇)チーム関西カモフラージュドパーティのメンバーである白石涼子と山口菜緒がより演劇的なインプロ(即興)スタイルの作品を発表するために2008年冬に結成。2009年1月より3ヶ月連続でマリア書房ギャラリー(京都)にて展示物とコラボレートした作品を発表。1月 メゾンドダック305号 市松人形編 2月 メゾンドダック305号 双子写真編 3月 メゾンドダック305号 古布リメイク編
【C.T.T.で上演をする理由・目的】
インプロを用いた作品がどこまで演劇を見慣れた方にも通用するのか試してみたいと思ったので。
◎FellowHouse(フェローハウス)
『LOOK「見えるが見えない。これは見えるか?」』
演出:木村友香/出演:中元志保 門田草/音響 映像オペ:平山雄大
【プロフィール】
井筒麻也・木村友香・中元志保の三名が2006年近畿大学卒業を機にFellowHouseを旗揚げ。2008年には同大学卒業の新メンバー、門田草が加わる。フェローは仲間、ハウスは家。即興・実験を重ねて創作する。映像・ダンス・演劇など色々な要素で構成するマルチメディアパフォーマンス。
【C.T.T.で上演をする理由・目的】
実験的な作品になるため、多くの方に作品を見て頂き、批評や感想を頂きたいと思っています。ひとつのモチーフについて公演を重ね、ギャラリーを巡るというギャラリー公演企画の第一弾を7月初旬に終え、この作品を改めて制約のある劇場に持ち込み作品を作りこんでいきたいという思いでこの度上演を希望しました。
C.T.T.大阪事務局上演会 vol.4 on 2009/04/07-08
◎mon 『(タイトル未定)』
作・演出:mon 出演:片桐慎和子、久保優子
【団体プロフィール】
2005年より活動開始。演劇、映像、フリートーク等、ジャンルを問わない創作活動を摸索中。
【作品について】
演劇の作品というのは、どこにあるのだろう。劇場の中か、観客の脳の中か、台詞の中か、それ以外のどこかか。「作品について」何か言おうとしたら、そんなことを思いました。が、気にせず頭をからっぽにしてご覧頂ければと思います。
◎オパンポン創造社 『にぬき(仮)』
作・演出/野村侑志
出演:池下敦子/吉塚拓哉/野村侑志
【団体プロフィール】
代表者名: 野村侑志 16歳に俳優をはじめ、様々な舞台・映画・テレビの仕事を開始。全作品に出演しながら、作・演出を手がける。独自の世界観を持ちながらも、観客が共感できる人間描写は多くの人から支持を得ている。『日常』と『ペーソス』が描ける数少ない劇作家 との評価あり。役者としても「そこに存在するだけで『何か見てはいけない物を見てしまったような』狂気を感じさせる」役から、何処にでもいる普通の青年まで演じる幅の広さを持つ。
【作品について】
「五年間、同じ場所、同じ時間に路上ライブを続けて来た二人の、今までとこれから。劇団オパンポン創造社の全作品のテーマである「自分(今)からの脱却」は勿論の事、対比である「原点回帰」を織り交ぜ、第三者が加わる事で起きる奇跡とは言えない、けど、大事な出来事。オパンポン創造社がお贈りするハートフルコメディー「にぬき(仮)」。」
C.T.T.大阪事務局上演会 vol.3 on 2008/10/15-16
◎芦谷康介ソロダンス企画 『じぶんさがし』
振付・演出・出演:芦谷康介 演出補:杉原邦生 演出助手:堤満美
【芦谷康介プロフィール】
京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科第2期卒業生。同大学在学中より、表現の可能性を模索し、様々な公演に取り組む。また、絵も描いていて、03年二科展奨励賞を受賞。主な出演作品に05年6月『聞こえる、あなた?ーfuga#3』(作・演出:太田省吾)、07年4月木ノ下歌舞『テラコヤ』(演出:杉原邦生)など。08年5・8月木ノ下歌舞伎『三番叟/娘道成寺』では「三番叟」出演とともに振付も担当。ソロダンス公演は今回が初。
【作品について】
日常生活では時と場合に応じて色んな人を演じ、体の部分もそれぞれ別の人格を持っているようにも感じられます。そんな風にゆらゆらと変容しながら、他者との関係をつくり自分の身体の中で出会っては消えていくようです…というような事を考えながら創り始めましたが…まあ気軽にみていただければと思います。むしろこの説明の文章からはみ出したりこぼれたりしている体をみてほしかったのかもしれません。
◎京極朋彦ソロダンス企画 『回廊』
振付・演出・出演:京極朋彦 演出補:杉原邦生 演出助手:堤満美
【京極朋彦プロフィール】
京都造形芸術大学、映像・舞台芸術学科第4期卒業生。最近の主な出演作品に、07年9月KIKIKIKIKIKI『おめでとう』(振付・演出:きたまり)、08年3月『恋する虜』(コレオグラフィー:山田せつ子,砂連尾理,白井剛)、08年5・8月木ノ下歌舞伎舞踊公演『三番叟』(振付:芦谷康介/演出:杉原邦生)など。また、2006年卒業制作作品として上演されたソロダンス企画『鈍突』では学長賞を受賞。今回がソロ企画としては2作品目となる。
【作品について】
今回の作品は2006年『鈍突』以来、約二年ぶりのソロダンス作品となります。大学卒業後、二年間、様々な場所で多くの作品や人々に出会いました。その中で、自分自身の踊りについて、あるいは踊ることそのものについて、もう一度考えてみたいと思い、今回作品をつくる事にしました。二年前の『鈍突』の時も、これと全く同じ思いから始めたように思います。今回、また新しい発見があれば、嬉しく思います。
◎ハラダリャン 『煙草の害について・ハラダリャン訳』
作:アントンチェーホフ 出演・演出:ハラダリャン
【ハラダリャンプロフィール】
2001年より一人芝居を中心に京阪神で活動。現在は東京を拠点にしている
【作品について】
一人芝居の可能性を試したいと思います。
C.T.T.大阪事務局上演会vol.2 on 2008/08/19-20
◎劇団ひまわり大阪<紙ふうせん>「死んでから、死ぬまでの瞬間」
作・演出 はまなみ 出演 久保田智美/中田裕子/実生梓/ 八百谷匡洋
【プロフィール】
劇団ひまわり大阪公演部に所属する準劇団員2名(濱奈美、久保田智美)と劇団員研究生3名(中田裕子、実生梓、八百谷匡洋)の5名によるユニット。今回のC.T.T.上演会+合評会への参加にあたり結成。C.T.T.への参加を今後の活動に活かせればと思っております。
【あらすじ】
溢れ返る人が嘘であったかの様な静かな一室。それはまるで、病院の待合室。そこに案内された見知らぬ男女。見覚えの無い場所。見覚えの無い顔。そして、様々な番号。ただ一つ分かっている事は、全員が既に「死んでいる」という事。死んでから、死ぬまでの瞬間。時間は動かず、ただ緩やかに止まったまま…。
◎天下茶屋企画「物語なんて大っ嫌い」
作・演出 栗田俊之 出演 速水佳苗(France_pan) /三田村啓示(空の驛舎)
【プロフィール】
劇作家栗田俊之による個人カンパニー。栗田俊之個人が活動していくため2008年6月に設立。物語とは何か、何故物語に人は惹かれるか、物語は国家や宗教、システムにどのような影響を与えたのかということを考え、物語の解体、創造をする。また物語をふくめ既存のシステムを疑いつつ、取り込んでいくことによってなんらかのあたらしい表現形態を演劇に関わらず発信していくことを目的とする。特定の俳優、スタッフはおかず、あくまで戯曲創造を出発点として、その戯曲に最適な表現形態をさぐっていく。
【あらすじ】
子供の頃よく本を読んだ。保育園にある図書室にこもり、昼休みは外に出ることもなく、絵本を読んでいた。「おひるねのじかん」も一人寝ることなく、ふとんをかぶり空想の時間を楽しんでいた。おこづかいのほとんどは本に変わり、休日は古本屋で何時間も立ち読みをしていた。将来の夢は「世界中の本を読むこと」だった。彼は今、物語を作る仕事をしている。しかし何故か彼は叫ぶ。「物語なんて大っ嫌い」と
C.T.T.大阪事務局上演会vol.1 on 2008/04/22-23
◎劇団_光の領地「光の領地」
作・演出 くるみざわしん 出演 橋本達也
【プロフィール】
主宰は劇作家・演出家のくるみざわしん。2008年1月に「うどん屋」で旗揚げ。
くるみざわしん経歴 2005年 「死ぬな!」が劇作家協会短編戯曲コンクール最終候補。 2007年 「うどん屋」でテアトロ新人戯曲賞佳作受賞。「うどん●かげぜん」が「せりふの時代」短編戯曲コンクール入選。 橋本達也経歴 2007年 旧劇団スカイフィッシュ「彼岸」出演。利賀演出家コンクール2007参加 2008年 AI・HALL+小原延之共同製作「hunter」出演。
【コメント(あらすじ)】
一次審査はビデオでした。30分の一人芝居を録画して送らなければなりません。英語に自信がなかったので翻訳してくれる人を探しました。引き受けてくれたのはニューヨーク在住の日本人女性。本業は通訳で、黒人文化の研究者です。芝居を観てから訳したいという彼女の申し出でスタジオを借り久しぶりに、いえ本当はこっちに来て始めて人前でセリフをしゃべります。僕は関西の小劇場の役者でした。今、ニューヨークにいます―
◎劇想 空飛ぶ猫「記憶濁流」
作・演出 萩原宏紀 出演:阪田愛子/原麻衣/門田草
【プロフィール】
2004年11月結成。2005年3月『第一の問い「なぜ僕らはここにいるのか」』(作・演出 萩原宏紀)で旗揚げ公演を行う。『みんなにただおもしろかったと言われるよりも、誰か一人の宝物になりたい。』を信念に劇作に励む。安易、軽率、愚昧、納豆を嫌い、なるべく鋭利でいたいと想う。人の内奥にある物語、日常が孕まざるを得なかった非日常、解放、それらを混ぜ混ぜしてコネコネしてねこねこする。観客の心を切り刻む刃のような芝居を飽きるまでやりませんか。
【作品あらすじ】
女は旧友と出会う。旧友はバイト中で店前の掃除をしている。しかし、近くに喫茶店は見当たらない。旧友を不憫に感じた女は手伝う。そのうちに女と旧友の生活が明確に入れ代わり始める。女は行方不明の弟に似た男と出会う。男は行方不明の弟を捜している。しかし、男に弟はいない。男を不憫に感じた女は手伝う。女と旧友は入れ代わったので女に弟はいない。旧友と女は入れ代わったが旧友に弟の思い出はない。行方不明の弟は、誰の弟なのかが行方不明で、帰る場所が行方不明で、あなたもいずれ同じように行方不明になる。